こんにちは、副住職の秀元(しゅうげん)です。
お寺では、境内に設置した掲示板で仏教や禅の言葉を紹介しています。
禅では、「今この瞬間」を生きることが大切だと教えます。過去に囚われることなく、未来に心を奪われることなく、ただ「今」に集中すること。なぜなら、過ぎ去った時間は戻らず、未来はまだ来ていないからです。私たちが本当に生きられるのは、まさに今この瞬間だけなのです。
しかし、現代の生活は忙しく、私たちの意識は過去の後悔や未来への不安に引っ張られがちです。仕事の締め切り、家族の予定、社会の変化など、頭の中が絶え間なく動き続けています。そんな時、この「歳月人を待たず」という言葉が、ふと立ち止まって「今」を見つめ直すきっかけをくれるのではないでしょうか。
修行道場では、毎日同じことを繰り返す単調な生活を送ります。一見すると、変化がなく退屈に感じるかもしれませんが、この生活の中で「今」に心を向ける訓練をします。朝の坐禅で感じる自分の呼吸、食事で口に運ぶ一粒一粒のお米、掃除の際に手が触れる床の感触。その全てが「今」を大切にする練習です。「歳月人を待たず」という言葉は、時が流れるからこそ「今」を丁寧に生きることの大切さを教えてくれるのです。
今のじかんは
次に、子ども向けの言葉です。
「歳月人を待たず」という言葉を通じて、大人も子どもも「今」という時間の大切さに気づき、毎日をもっと楽しんでほしいと願っています。
曹洞宗 永泉寺
手を合わせれば いつでもほとけさまに逢える 手を合わせれば そこには大切な家族がいる 永泉寺は 皆さまの心の道しるべとなる お寺でありたいと 願っています お葬式・ご法事・お墓のお悩み 樹木葬・永代供養墓について いつでもご相談下さい
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