永泉寺は曹洞宗(そうとうしゅう)のお寺です。
鎌倉時代に道元禅師(どうげんぜんじ)がその教えを中国から日本に伝え、
瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広め、日本における曹洞宗の基礎を築かれました。
曹洞宗は「坐禅」の教えを大切にしています。坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「ほとけの姿」となります。日々の生活を丁寧に行い、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方です。
曹洞宗では、他の仏教宗派でいう宗祖(宗派の創始者)が二人います。「道元禅師」と「瑩山禅師」です。
道元禅師は、中国へ渡り仏法の真髄である「禅」を究めて日本に持ち帰りました。
瑩山禅師は、道元禅師から数えて4代目にあたり、北陸地方を中心に曹洞宗を教団として確立しました。また、瑩山禅師は優秀な弟子を多く育て、その弟子たちが日本各地に教えをひろめ今日の曹洞宗の礎となりました。
曹洞宗では、道元禅師と瑩山禅師のお二人を「両祖(りょうそ)」とし、本尊の「お釈迦さま」とともに「一仏両祖(いちぶつりょうそ)」としておまつりしています。