彼岸へ向けて、六波羅蜜を修める

 9月に入り、いくぶん過ごし易い気候になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。身も心も「けんこう」に、毎日仏さまに手を合わせておられますでしょうか。

 以前「お彼岸」という題で彼岸についてブログに載せましたが、その時に触れなかった話についてお伝えしたいと思います。以前の記事はこちらからご覧ください。

 彼岸という言葉は、インドの言葉で「パーラミター」と言い、「彼岸にいたる」という意味があります。彼岸は「彼の岸・向こう岸」なので、「向こう岸に渡る」といった意味になります。仏教では、私たちがいる悩みや迷いの多い世界を「此岸(しがん)」(こちらの岸)と呼び、仏さまの悟りの世界を「彼岸」と呼びました。つまり、「パーラミター」は「仏の世界に行く」という意味になります。また、「パーラミター」を意味ではなく、音で漢字に訳した「波羅蜜多(はらみった)」という言葉があります。お経の中で一番人気の『摩訶般若波羅蜜多心経』『般若心経』に出てくる言葉です。そして、ブログの題に書いてある「六波羅蜜」とは、「彼岸に行くための6つの修行」の事です。お彼岸というのは、ご先祖様に手を合わせ感謝をするだけでははく、自分自身も仏さまに近づくために修行を通して生き方を見つめ直す大切な期間なのです。





 

 六波羅蜜とは、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの実践です。この修行をお彼岸の期間はいつも以上に意識して生活するのです。修行と聞くと、何か特別なことで、出家した僧侶が修行道場で厳しい生活を送るイメージがあると思いますが、六波羅蜜の修行は「いつでも、どこでも、誰でも」実践できるものです。六波羅蜜の教えを知った皆さまは是非、今年のお彼岸から実践してみてはいがかでしょうか。

曹洞宗 永泉寺

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