こんにちは、副住職の秀元(シュウゲン)です。
先日、境内の掃除をしていたところ、お参りに来られていた方に「ホームページを時々見てます」と声をかけていただきました。ホームページを作成してから初めて感想を聞いたので、とても嬉しかったです。これからも色々とお伝えしていきますので、宜しくお願いします。
以前、「修行の話し」という記事を書きました。内容は、お箸を丁寧に扱うことが、食べ物に対する自分の思いを変えていくという、修行時代の話しでした。そこで、今回は修行道場の食事についてのお話しです。
食事の始めと終わりに、皆さんも手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」と挨拶をしますよね。修行道場では食事の前後にお唱えをするのですが、それがとっても長いのです。初めてそのお唱えを聞いた人は、いつになったらご飯が食べられるのだろう、と思うでしょう。食事の時は必ず自分の食器を使います。食前のお唱えは、①食器を広げる前のお唱え ②食べ物を器に配る前のお唱え ③食事の功徳(効能)を確認するお唱え ④食事をいただく心構えのお唱え ⑤何のために食べるかを確認するお唱え、これを順番に唱えてやっと食べることができます。「いただきます」をゆっくりと50回言うくらいの長さでしょうか。本当に長いのです。今日は「食事のお唱え」について、一つ紹介したいと思います。
上で紹介した、「④食事をいただく心構え」のお唱えを、『五観の偈(ごかんのげ)』といいます。これは食事を通して、五つの視点から自分の生き方を見つめ直しましょうという内容のお唱えです。
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