お釈迦さまは、生まれた直後に7歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われたと伝えられています。
『法華経』というお経に、こんなお話しがあります。
この世界の大地には、いろいろな草や木が生い茂っており、その種類は多く、名前も姿もそれぞれ異なっています。そこに、空いっぱいに雲が広がり 雨を降らします。その雨は平等にあまねく降りそそぎ、草木を潤します。草 にも 小さな草、中くらいの草、大きな草があり、木にも 大きな木、小さな木 があります。これらの草や木は同じ大地に生え、降り注ぐ雨は平等ですが、小さな草は小さいなりに、大きな木は大きいなりに、 その受け取る量は異なります。それでもそれぞれが自らの命を精一杯輝かせ、 生き生きと成長していくのです。
「草や木」とは、私たち人間のことを譬えています。「大きな木」や「小さな草」など、姿形は違えども、それぞれが自分なりに、それぞれの生き方で命を輝かすことができる。この話は多様性を認める大切さを説いています。この世界には、地域や文化、人種や言葉、思想など、多様な背景を持つ人々が同じ時代を生きています。その違いを認め合い、お互いに思いやりの心を持ち、助け合って生きていくことの重要性を、『法華経』ではこのような譬えを用いて説いているのです。
「天上天下唯我独尊」
そのままでいい
曹洞宗 永泉寺
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